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これはすごい!

Microsoftの
2015年第1四半期の売上額は「2兆32,00億円」
Appleの
2015年第1四半期の売上額は「6兆1,400億円」
 

このくらいは売れないと世界最大の石油会社
エクソンボービルの株価を超えることなんて出来ないわけです。

 

でも、ここで面白いのはそれぞれの製品開発にかける費用です。
Appleは、MicroSoftの3倍の売り上げていますが、
開発費に掛ける費用は全く逆なんです。

Microsoft=65億ドル
SONY=58億ドル
Apple=36億ドル
 
アップル vs マイクロソフト vs ソニーの研究開発費を比べてみた
 

とAppleが、もっとも開発費が低いんです。
つまりいい製品を作るには、お金を掛けるほど良いとは限らないというわけです。
ではどんな開発方法がこの結果を生み出しているのでしょうか?

実は多くの企業は「この技術を使って何かできないか」と考えます。現在すでにある先進技術を使って何か面白いことを考えようという方法です。
 

しかし!Appleは全く違う方法をとります。
それは、最初にユーザーが製品を使って楽しそうに何かしている様子を、ボードにイラストや合成写真にして「イメージ図」を作ります。

「音楽を持ち歩く」とか「ゲームも出来たら良いな」とか「写真も取れていつの間にかMacにバックアップが取れたら良いな」などです。
そのアイディアを実現するための技術的な方法やライセンス、著作権などの問題は一切考慮せず全て後回し!
ひたすら「こうなったらいいな」をイメージするのです。

明確なイメージができたら、それを形にするために技術開発が始まるというステップです。
Appleにとって技術とはアイディアを実現するための仕組みに過ぎないのです。
 

いわゆる仏像の彫り師が、作品の制作する手法と似ています。
ただの丸太に仏像の姿をイメージして、あとは不要な部分を削り落としていくだけだというのと同じではないでしょうか?
このような開発方法の違いが、生まれてくる製品のおもしろさの違いになって表れてくると言えるでしょう。

 

日本の開発ステップとは真逆の製品作りの手法。
日本メーカーが学ぶべき点がないはずがありません。